考え方

がん患者さんの辛さ

考え方

日頃がん患者さんと話す中で、「これってしんどいんじゃないんかな?」と感じていることを、今日は書いてみます

あくまで個人的な意見なので、他の病院ではきちんと対応できていたり、また違う悩みがあったりするかとは思うので、その点だけ承知の上で見てみてください

検診や何かしらの症状があって受診する

検査でがんが見つかり手術となる

手術の前に先生の説明だけでなく、麻酔科、看護師、リハビリなどいろんな人が間髪入れずに説明に来る

外国語のような医学用語で説明をして去っていく

手術が終わり、最近ではすぐに身体を動かし始める

乳がんの方は特に歩行に問題がないため、退院までが早い

ここまでは正直なところ患者さん自身に選択権がないように思います

最近は高齢の方は手術しないという選択肢も出てきましたが、乳がん患者さんは若い方が多く、手術しないという選択肢は我々医療者も予想していないので、治療ありきで物事を進めていきます

手術後も動ける方は、医療スタッフからすれば比較的対応が手薄になりやすい印象があります(言い方は良くありませんが・・・)

退院後にやっと「がん」と向き合えるようになるのかな、と思う時があります

でもその時は医療者はそばにいません

術後の放射線や化学療法も外来が主になると、バタバタしてしまいゆっくりと話す機会が持てないことが多いです

誰かが退院後の心のモヤモヤを聴いていく必要がありますが、どうされているのかは僕らはわかっていません

最近はがんサロンなどがその役割を担っていると思いますが、仕事などで日が合わない方もいます

どうしようかと悩んだ結果・・・

入院中に担当した患者さんを外来で見かけた時は極力話しかけるようにしています

本当に些細なことなんですが、継続していくことで本音を話しやすい関係を作ることができればなぁ、と思っています

このブログもその一助になればと思っています

自分にできることはそれくらいですが、コツコツやっていくことが大事と信じて、毎日外来患者さんをキョロキョロ見回しています 笑

僕を見かけた時は声をかけてもらえるとありがたいです☆

コメント

  1. ひすい より:

    ブログ速読ではありますが全て拝読させて頂きました。
    うん?と思う記事もあるので、それに関しては別の記事でコメントさせて頂きますね。
    癌の所見もなくオペを受け、その最中、癌と判明しました、すぐ退院出来る事を信じて。
    私より先にしかもオペ中に担当医から癌と告知された主人の方が途方にくれ失意のどん底にいた事は事実ですね。
    オペ後、担当医からの癌の告知に関しても時間が掛かった事も事実です。

    癌の告知を聞く前に薬剤師の先生から抗がん剤の事など伺っていました。
    いつもの担当医の歯切れの良さはなく濁されて去って行かれていたので。。
    何となく自分は悪性ではないか?と感じました。
    告知をされる前の日に担当医から帰してあげたいけど、それが出来ないと言われご主人に来て頂けますか?言われ慌てて主人にメールした時の事、思い返していました。
    主人からのメールは、はい、すぐ行きますとの返信がありました。

    悪性で癌の告知がされると知った時、先に情報をネットで調べ倒しました。
    私は父も末期の肝臓癌で亡くしている為、他の患者さんに比べて癌との向かい方は違うかな?と感じています。
    それも抗がん剤をして、あんなに元気で太っていた父が痛みに耐えて3回カテーテルオペをして痩せ細り最期は敗血症にて73歳の若さで逝きました。

    外国語のような医学用語で説明をして去っていくと言う部分がありますが他のドクターに関しては不明ですが確かに抗がん剤の名前に関しては外国語でよく分からない部分はありましたが疑問に思う事に関しては全て私の担当医は丁寧に答えて下さいました。
    でも父の壮絶な癌闘病を最後まで見ていた私は抗がん剤を受ける事を拒否し続けました。
    そう言ういきさつも担当医は分かられた上で正直なところ患者さん自身に選択権がないように思いますと書かれていますが私の担当医に関しては抗がん剤に対して強制はしませんですが治療して欲しいなーと仰られ何日かの外泊を頂いて治療する事となり今に至ります。

    父の事を経験し主婦でもあるので抗がん剤は高額であると言う事も知っていた為、その抗がん剤の費用に関しても教えて頂き治療がはじまりました。
    先生が書かれておられる様に高齢の方への治療は私の担当医も薦めておられない様です。

    実際、癌告知をされる前、された後、共にショックで泣いても良いでと担当医に言われましたが、その時は泣けませんでした。
    考える時間を貰えて主人と話をして少し言い合いになった後、押さえていた感情が溢れて2人して号泣してしまった事もあります。

    退院後にやっと「がん」と向き合えるようになるのかな、と思う時がありますとありますが、私の場合その前にもありました。
    先生が書かれている様に外来が中心になって来ると患者側としては手薄に感じられる事もあります。
    私はオペ後1年で治療鬱の様な状態になり担当医に又、再発するんじゃ?と言う不安をいつもぶつけていました。
    1人でいるから違うか~治療は上手く行ってるし何の問題もないでーと言われても不安が付きまとっていました。
    誰かが退院後の心のモヤモヤを聴いていく必要がありますが、どうされているのかは僕らはわかっていませんと言う部分、、私の様に担当医に言える方もいれば言えない患者さんもいます。

    私も先生を見かけたら、いつも声をかけさせて頂き助言を頂いては安心して岐路につけます。
    がんサロンは1度、入院中に嫌な思いをしてから行く事を止めました。
    どうしようかと悩んだ結果・・・

    入院中に担当した患者さんを外来で見かけた時は極力話しかけるようにしています

    本当に些細なことなんですが、継続していくことで本音を話しやすい関係を作ることができればなぁ、と思っています。
    自分にできることはそれくらいですが、コツコツやっていくことが大事と信じて、毎日外来患者さんをキョロキョロ見回しています 笑
    この部分に関しては、これからも実行して頂ければ患者側としても本当に助かり有り難いです。

    僕を見かけた時は声をかけてもらえるとありがたいです☆
    勿論、キョロキョロ見回していて進んで声をかけさせて頂いております。
    昨日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。

    • kirimasa より:

      返信が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
      貴重なご意見ありがとうございます。

      「がん」との向き合い方は本当に人それぞれですが、ひすいさんはその中で自身でできることを実践されているなぁと、
      いつも話を聞きながら思っています。

      私の方が学ぶことが多いかもしれません。
      いろいろな方のご意見をいただきながら、視野を広げていければと思っています。
      これからもコメントよろしくお願いいたします。

  2. ひすい より:

    長い長いコメント失礼しました。
    次回から短文なコメントに出来るかは不明ですがブログ楽しみにしています。

  3. ひすい より:

    僕を見かけた時は声をかけてもらえるとありがたいです☆

    お見かけしなかったのでリハビリ室まで伺い安心して岐路に着く事が出来ました。
    ありがとうございました。

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