今回はちょっとややこしいですが、意外と知らない方が多い内容について話していきます。
リンパ浮腫ってよく言うけど「リンパ」って何?
これは自分もずっと思っていました。よく使うくせに意外と知らない(笑)
ざっくりと言いますが、例えば血管の中にある液体を「血液」と言いますよね?
それと同じで、リンパ管の中にある液体を「リンパ液」と言います。
「リンパ」を知るためには「リンパ管」を知る必要があります。
リンパドレナージの考え方の基本になるので、知っておいた方がいいです!
身体の表面には「リンパ管」という管がはりめぐらされています。
それはそれは全身のいたるところまで、はりめぐらされています。
動脈から10割流れてきた血流のうち、9割が静脈を通って心臓に帰ります。毛細血管では少し水分が血管からしみ出すので、残った1割がこの「リンパ管」を通って、首元にある「静脈角」という場所まで移動し、静脈と再度合流します。
血流は1分で1周するくらいの速いペースですが、リンパは1日で1周するくらいのゆっくりとしたペースで流れています。
この遅さがポイントです!
リンパドレナージを行う際、速くやってもあまりリンパは動いてくれません。
じわーっとじわーっと動かす理由がここにあります。
表面には「毛細リンパ管」というリンパの流れのスタート地点となるものがありますが、少し深いところにいくと「集合リンパ管」という別のリンパ管があります。
集合リンパ管自体の流れもありますが、リンパ管は血管に沿って走っていたり、筋肉のすぐ近くを走っていたりします。
そのため、運動は血流だけでなくリンパの流れも良くしてくれます。
「運動療法」はリンパ浮腫治療に欠かせないもののひとつです!
ところで、先ほどの図に豆のようなものがありますよね?首やわきの下やおへその辺りに集まっていますが、これを「リンパ節」と言います。
リンパ節に関しては次回話す予定です♬
解剖学も勉強しながらセルフケアを覚えていくと、身に付きやすいかと思うので、ややこしいですがぼちぼちやっていきましょう!
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