この記事ではリンパ節のはたらきについて簡単に説明していきます。
リンパ節のはたらき
リンパ節は、前回話したリンパ管の中継地点にある「豆」のようなものです。あごの下の辺りとかは触りやすいと思います。これも身体中に散らばっていますが、リンパ管ほど全身を張り巡らしているわけではなく、ある程度の集まりがあります。
リンパ節には大きく分けて3つのはたらきがあります。
- 異物や細胞を貪食する
- 抗体を産生する
- リンパを濃縮する
ここでは主に1と2について話していきます。
異物や細胞を貪食する
「貪食(どんしょく)」とは「食べる」っていう意味です。
風邪をひいたらあごの下のリンパ節がちょっと腫れます。これは、体内に入ってきた細胞や異物を、リンパ節でやっつけてくれている証でもあります。
抗体を産生する
外部から菌などの異物が侵入してきたとき、それをやっつける物質をリンパ節が作り出しています。
皮膚に傷ができて、そこで炎症が起こっても、その周辺のみで済んでいるのはリンパ節から産生された抗体のおかげです。
リンパ節をとるということは
乳がんや、子宮・卵巣などの婦人科がんの手術では「リンパ節郭清」と言って、リンパ節を取ってしまう手術が行われることがあります。
どれくらいの個数をとるのかは主治医の判断によりますが、リンパ節がなくなるということは、上記の機能がなくなるということです。
つまり外部から侵入してきた異物に対しての抵抗力が低下してしまいます。
めっちゃ怖いやん!
って思うかもしれませんが、そこまで心配しなくて大丈夫です。
勉強と対策をとることで、外部からの侵入を阻止することができますし、全身に対して心配する必要はありません。
そのためには、次回に話す「リンパ分水嶺」を理解する必要があります。
ぼちぼち勉強して、症状に対処して、うまく付き合っていきましょう☆
コメント