今回は圧迫療法を行うための弾性着衣について書いていきます
いつから圧迫療法を開始するのか?
手術したらすぐに圧迫療法をしないといけないの?
という訳ではなく、圧迫療法を開始するタイミングがあります
もっと早い段階(0~Ⅰ期)から圧迫を行うことで、増悪するのを予防できないか?という質問もよく聞きます
しかし、早めからの圧迫療法が予防に効果があるとは言われていません
スキンケアや日常生活での注意がより重要となります
圧迫療法開始のタイミングは、主治医や看護師、セラピストなどと相談して決めていきましょう
弾性包帯と弾性着衣
圧迫療法には大きく分けて弾性包帯と弾性着衣があります
弾性包帯は短期間でしっかり治すという感じ
弾性着衣は長期間キープするというイメージです
当院ではいきなり弾性包帯を使用することはなく、まずは弾性着衣を購入して様子を見ていきます
蜂窩織炎や急にリンパ浮腫が増悪したときに弾性包帯での圧迫を考えていきます
弾性着衣ってどんなの?
上肢(腕)はスリーブ
下肢(脚)はストッキングとよんでいます
スリーブはこのような種類があります
http://sigvaris.co.jp/より引用
手首までのタイプと、手の甲までのタイプ(ミトンあり)があります
また、二の腕までのタイプと反対側にバンドを回すタイプがあります
当院では、初回購入の際は装着しやすさを重視するので、一番シンプルなミトンなしを選んでいることが多いです
また、手首から指先にかけての「グローブ」もあるので、ミトンなしスリーブ+グローブの2ピースで対応しています
以前手の甲までリンパ浮腫があった方に、ミトンありのスリーブを購入して頂いたことがありました
洗い物の際に手首までめくりあげたため、手首に跡が残ってしまいました
家事をされる方は2ピースにして、水を使う際はグローブだけ外してもらっています
ストッキングはこのような種類があります
http://sigvaris.co.jp/より引用
膝下までのストッキングや太ももまでのストッキング、腰のバンドで固定する片脚ストッキング、腰までのパンティストッキングがあります
当院では太ももまで浮腫がある方が多いので、ストッキングを選んでいることが多いです
上肢(腕)に比べると長いので、なかなか装着が大変です
弾性着衣はとても種類が多いので説明が大変ですが、ちょっとずつ説明していきますね
コメント
こんにちは、私は市販のメディキュットふくらはぎまで、つま先なしを薦めて頂いたので、それを購入し装着する様にしています。
前回の先生のコメント返信にて少し気になる事がありました。
ボチボチ頑張りますと返信されていましたが今、治療されている方にはプレッシャーなると感じました。
頑張ると言う言葉にも先生は同様の意見を頂いておりますので自然でマイペースで言う言葉の方が今、治療されている患者様にもいいのではないか?と思いました。
失礼な言い方であればお詫びします。 これからも楽しみにしています。
コメントありがとうございます
「頑張る」にかんしてはご指摘いただいた通りでしたね
修正しておきました
また「頑張らない」考え方も具体的に書いていこうと考えています
これからもよろしくお願いします