ここではリンパの流れを高速道路に例えて、イメージしやすく説明します
はじめの設定
私は現在京都在住なので、関西の高速道路で説明します(笑)
大山崎インター⇒リンパ節
高速道路⇒リンパ管
一般道路⇒間質(細胞と細胞のすき間)
車⇒リンパ液
リンパ節をとった場合
手術によってリンパ節をとった場合、高速道路では大山崎インターで事故が起きたような状態です
吹田側から車で走っていて、交通情報で大山崎インターでの事故を聞いたとします
「高槻インターで降りよう」となりますよね?
大山崎インター周辺で渋滞が起きるのはもちろんですが、高槻インターで降りて、171号線を走っていても、同じ状況の車が多いと渋滞が起こります
この状態が「リンパ浮腫」です
手術後の一時的な浮腫
リンパ節をとるということは、大山崎インターが再機能しないということになります
しかし、少し時間はかかりますがおそらく新しい道ができますよね?例えばバイパスができたりするかもしれません
同じような状況が術後に起こることがあります
乳がんや婦人科がんなどでリンパ節を取った場合、術後少し浮腫がみられることがあります
しかし、1~2カ月くらいで上記のような変化が起こるため、改善することがあります
術後は運動量が減るというのも重なるため、純粋に上記の理由だけで浮腫が見られるわけではありませんが、シンプルに考えて理解できれば知識を足していきましょう
つまり、術後の浮腫は焦らずに様子を見ていてもいいということです
数カ月たっても浮腫が変わらないのであれば、浮腫に対する何かしらの対処が必要となります
リンパドレナージのイメージ
高速道路の考えでイメージすると、一番に渋滞を解消しないといけないのはどこになりますか?
もちろん大山崎インターなんですが、手術ではリンパ節をとっているので、この考えは通用しません
答えは、大山崎インター周辺のインター(長岡京インターや久御山インターなど)です
高速道路を降りた車が、次のインターで再度高速道路に乗ってスムーズに走れるよう、先の道路の流れをよくしておく必要があります
身体では、「静脈角」という首もとにある場所が、リンパが流れる最終地点なので、まずはそこの流れをよくすることから始めます(「前処置」と言っています)
どうしても浮腫んでいる手や足を見ると、指先から押したくなりませんか?
でもそれは間違ってますよね?
大山崎インターから高槻方面にかけて渋滞が起こっている時に、吹田側から圧をかけてどんどん車が来ても、結局高速道路を降りた車でそこら中が渋滞します
このイメージを持っていると、リンパドレナージの順番が覚えやすくなります
リンパドレナージは、大山崎インター周辺の高速道路の流れをよくした状態で、一般道の渋滞も交通整理をしながら全体の流れをよくするようなものです
圧迫療法のイメージ
圧迫療法は、包帯やストッキングなどを使って、外部から圧をかけることで浮腫を減少させる方法です
無理やりなイメージですが、大山崎インター周辺地域を田舎にして、車の交通量自体を減らそうという大規模な作戦です(笑)
道自体も少なくなるため、あまり車が通らなくなります
実際は圧をかけることで、水分が溜まるすき間を少なくしているイメージです
大規模ですが効果があります
しかし、実際の圧迫療法は何かと大変です
リンパドレナージや圧迫療法に関しては、後々説明していきます
ぼちぼち勉強して、症状に対処して、うまく付き合っていきましょう☆
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